研究課題/領域番号 |
23K04078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
白柳 洋俊 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (10756654)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 記憶 / 認知オフローディング / キューイング効果 / 視覚刺激 / 感情 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,道路デザインへの応用を念頭に,視覚刺激を対象に,キューイング効果に影響を及ぼす視覚的要因を明らかにする.研究は次の手順で実施する.(1)視覚刺激を環境印象平面に基づき,環境印象ベクトルとして定量化する.(2)環境印象ベクトルの時間微分をキューイング視覚刺激の強度とし,刺激強度に応じて発現する想起が促進するRIFa及び想起が抑制するRIFoを室内実験により把握する.実空間での実証実験により,(3)実空間歩行時の短期的キューイング効果を把握し,(4)実空間生活時における長期的キューイング効果を明らかにする.
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研究実績の概要 |
本研究では、情報処理の活性化によって記憶の想起を促すキューイング効果について、視覚刺激に対象を絞った上で、空間移動時におけるキューイング効果を実証的に示し、その視覚的要因を明らかにする。研究は、(1)視覚刺激を環境印象平面に基づき、環境印象ベクトルとして定量化し、(2)環境印象ベクトルの時間微分をキューイング視覚刺激の強度とし、刺激強度に応じて発現する想起が促進するRIFa及び想起が抑制するRIFoを室内実験により把握する。続いて実空間での実証実験により、(3)実空間歩行時の短期的キューイング効果を把握し、(4)実空間生活時における長期的キューイング効果を明らかにすることを予定している。 今年度は、(1)及び(2)について、キューイング効果のなかでも外部記憶装置の活用によって生じる認知オフローディングによる想起の促進及び抑制に着目し、外部記憶装置の活用として写真撮影を取り上げて室内実験を実施した。その結果、写真撮影に起因する認知オフローディングにより、撮影対象の街並みの記憶が抑制されることを実証的に明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備実験を実施する中で、当初想定していた視覚刺激強度の他に、記憶方略が記憶の記銘及び想起に影響を及ぼす可能性が考えられ、視覚刺激強度に着目し実験のほか、当該方略に着目した実験を実施したため。
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今後の研究の推進方策 |
室内実験による検討を進めつつ、当該の成果を踏まえつつ、当初想定していた実空間における短期的及び長期的なキューイング効果について検証を進める。
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