研究課題
基盤研究(C)
近年,申請者はメタン発酵槽を小さくできる嫌気性膜分離リアクター(嫌気性MBR)を用い,水素ガスを供給することでバイオガス中の二酸化炭素をメタンへ転換し,メタン濃度を90%以上まで高めることに成功した.これはバイオメタネーション反応(CO2+4H2→CH4+2H2O)と呼ばれる.本研究では水素ガスだけでなく二酸化炭素も併せて外部から供給し,メタン生成量増加を図る.本研究の目的は嫌気性MBRの下水汚泥メタン発酵性能とバイオメタネーション性能を明らかにすることである.このようなリアクターが開発できれば,バイオガス中メタン濃度を高めると同時に,各種事業所から発生する二酸化炭素をメタンへと転換できる.