研究課題
基盤研究(C)
本研究では、脱炭素社会実現のためにメタン発酵の安定的高効率化に不可欠な中温メタン生成菌(35-37℃)の耐熱化(45℃付近へ適応)に取り組む。それは高速な55-60℃付近の高温メタン発酵の大きな欠点である不安定性を克服し、中温メタン発酵の速度向上(目標:中温菌の2倍)を同時に達成するためである。そのために本研究はどのような中温菌が耐熱化できるのか、それを解明しその最適な耐熱化の手法を開発・確立することを研究目的とする。次にラボスケール実験によって、中温菌と同等の阻害耐性を持つ耐熱化された中温菌を見い出す。これにより中温菌の阻害耐性による安定性を保持しながら45℃付近での高速発酵を実現する。