研究課題
基盤研究(C)
アオコ形成シアノバクテリアの一種であるRaphidiopsis raciborskiiは近年の気候変動により、世界中の淡水域での分布拡大が懸念され、一部では肝臓毒であるシリンドロスパーモプシンを産生する。長らく日本においては、無毒の個体群の存在しか知られていなかったが、近年、南西諸島において有毒個体群の存在が確認された。本研究では、水源のモニタリング調査、有毒個体の定量PCR解析、シアノトキシンの濃度測定、単離株の全ゲノム解析を行い、有毒個体の国内への侵入状況やそのリスクを明らかにすることを目的とする。