研究課題/領域番号 |
23K04100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター |
研究代表者 |
佐藤 祐一 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター, 総合解析部門, 専門研究員 (30450878)
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研究分担者 |
二瓶 泰雄 東京理科大学, 創域理工学部社会基盤工学科, 教授 (60262268)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | マイクロプラスチック / メソプラスチック / マクロプラスチック / 市街地 / 負荷量 / 原単位 / モデル |
研究開始時の研究の概要 |
市街地から河川や湖沼、海洋等に流出するプラスチックが世界的な問題となっている。しかし、市街地からいつ、どのような種類やサイズのプラスチックが、どれだけ流出しているのかという情報はほとんどない。本研究では、降雨時に市街地由来の排水を導水できる市街地排水浄化施設において、マクロ・メソ・マイクロプラスチックの調査を行い、降雨時のプラスチック負荷量を定量的に把握するとともに、原単位として提示する。
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研究実績の概要 |
本研究は、市街地排水浄化施設において、マクロ・メソ・マイクロプラスチックの調査を行い、降雨時のプラスチック負荷量を定量的に把握するとともに、年間の負荷量を原単位として提示することを目的としている。2023年度は滋賀県・伯母川ビオパークにおけるメソ・マイクロプラスチックの降雨時調査を2回、またそれに合わせてマクロプラスチックの調査を2回実施した。1回の調査について、降雨初期、流量増加時、流量ピーク時、降雨逓減時の4回の採取を行い、全てのサンプルについてRAT-MP法・TOC計を用いた質量分析を行うと共に、流量増加時についてはFT-IRを用いた成分分析を行った。なお調査時の排水路の水位が低かったことから、プランクトンネットではなくポンプとネット(ステンレス編目ロートに設置)を用いて採取した。その結果、マイクロプラスチックについて、質量濃度としては流量ピーク時が最も大きくなった。また流量増加時の個数密度は30~50個/m3のオーダーとなり、湖沼や海域で観測される一般的な値に比べて大幅に多くなった。採取されたメソプラスチックは1個/m3程度とマイクロプラスチックに比べると少なかった。マクロプラスチックについて、種類別に計量を行ったが、合計重量で最も多かったのはペットボトル(PET)で、続いて発泡スチロール製食品容器(PS)、プラスチック包装・袋(PE)となった。これらの結果を積み重ねることで、マクロ・メソ・マイクロプラスチックの流出負荷量を求めることが可能となる。ただし、2回の降雨時調査はともに積算降水量が10mm未満であり、市街地に堆積したプラスチックが流出するのに十分であるとは言えなかったので、2024年度以降はより降水量が多いときを含めて調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定通りの降雨時調査を実施できており、またマクロ・メソ・マイクロプラスチックの負荷量についても算出することができた。一方で、調査時の降水量が少なかったため、より降水量が多いときを含めて今後調査を実施する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度と同様の現地調査を引き続き進めるとともに、数理モデルについても検討、構築を進めていく予定である。ただし、平常時(非降雨時)に水路内に堆積したプラスチックを採取することが困難であったことから、調査地点の追加・変更も視野に入れて今後検討する。
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