鋼構造オフィスビルの木質化へ向けた木質制振壁の開発に関する研究

• 研究課題/領域番号: 23K04116
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分23010:建築構造および材料関連
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 倉富 洋 福岡大学, 工学部, 助教 (50709623)
• 研究期間 (年度): 2023-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
• キーワード: ラグスクリューボルト / 木質複合構造 / せん断パネル / クロス・ラミネイティド・ティンバー

研究開始時の研究の概要

現在のわが国では，戦後植林された人工林が木質材料として使用可能となり，国産木材の利用拡大が求められている。本研究の目的は，国産木材の有効活用を推進するために，鋼構造オフィスビル向けの木質制振壁を開発することである。筆者は，鉄骨部材との接合に用いる汎用性の高い新しい接合方法を開発した。この新接合方法を用いた木質制振壁の試験体を製作し，繰返しせん断実験による実験的な性能検証を行なう。その結果をもとに理論的な性能評価法を確立し，中高層建築物の壁木質化へ向けた実現可能性を検証する。木材を表面に見せられる意匠性の高さと優れた構造性能を両立することによって，中高層建築物の木質化への波及効果が期待できる。