研究課題
基盤研究(C)
我が国の過疎地域は、存続の危機にさらされている。国土や豊かな里山・漁村等の歴史・生活技術・文化を継承していくための計画手法の開発が求められている。本研究では、「生業」と「生活文化」の持続性に着目し、1970年代から誕生した内発的発展を基軸とする地域振興策と地方創生に至る取り組みを検証する。さらに、「生業(=雇用)」を確保し、伝統的な「生活文化」を継承している事例の解析を通じて、風土に根ざしつつ暮らしを維持するために必要な地域振興施策の成立要因を解明する。最終的には、外部の資本や資源に頼らず自立的に維持・発展できる「内発型地域振興モデル」と農山漁村の基盤形成に寄与する計画手法を開発する。