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鹿児島県奄美群島における「相撲空間」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K04177
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関秋田公立美術大学

研究代表者

井上 宗則  秋田公立美術大学, 美術学部, 准教授 (00715906)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード相撲空間 / 土俵 / 奄美群島 / 文化的空間 / 集落構成
研究開始時の研究の概要

本研究は、鹿児島県奄美群島を対象に、土俵を中心に形成された「相撲空間」を集落の構成要素として位置付け、その特性を明らかにすることを目的とする。奄美群島は、集落ごとに土俵があるといわれるほど、相撲が集落固有の文化として根付いている地域である。これらの土俵は、年に一度開かれる豊年祭に合わせて仮設されてきたが、1960年頃から土俵の常設化が進められ、集落内に空間的な位置を占める存在になった。本研究は、こうした状況を地域固有の文化の空間化として捉え、相撲空間の構成的特徴と構成要素のデザインが決定された要因を分析し、類型化を試みるものである。

研究実績の概要

鹿児島県の奄美群島は、相撲が盛んな地域として知られており、奄美大島では集落ごとに土俵があるといわれるほど、相撲が集落固有の文化として根付いているが、南三島(徳之島、沖永良部島、与論島)については、北奄美(奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島)と比較し、常設の土俵はごく僅かであると指摘されている。しかし、南三島の土俵の分布状況については不明な点が多く、2024年3月に現地調査を行った。その結果、徳之島12箇所、沖永良部島12箇所、与論島5箇所の土俵の存在を確認した。また、これらの土俵の利用形態に着目すると、[A.集落内で利用される土俵]、[B.広域的に利用される土俵]、[C.小学校内の土俵(教育として利用される土俵)]の3つに分類可能であることが分かった。
[A.集落内で利用される土俵]については、徳之島および沖永良部島においてそれぞれ複数存在していたが、与論島では確認できなかった。立地環境を確認すると、徳之島においては、公民館のような集会施設の敷地内に立地しているものが5箇所、神社の境内および砂浜に立地しているものがそれぞれ1箇所であった。一方、沖永良部島においては、集会施設に近接した公園内、神社の境内、共同墓地の敷地内、単独の立地と全て異なる立地環境であった。
[B.広域的に利用される土俵]については、3島ともその存在が確認された。しかし、立地状況を確認すると、徳之島にあっては、文化会館や公園などの公共施設に併設される事例のみであったが、沖永良部島および与論島にあっては、神社の境内に常設された土俵もあり、3島間の相違が認められた。
[C.小学校内の土俵]は、徳之島では22校中2校、沖永良部島では9校中3校、与論島ではすべての小学校(3校)で確認でき、3島間に明快な差異が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究対象地の調査を2023年9月に実施する予定であったが、体調不良により行えず、2024年3月に実施することになったため。

今後の研究の推進方策

奄美大島を除く北奄美(加計呂麻島、請島、与路島、喜界島)の現地調査を行い、これまでの調査結果と合わせて奄美群島における土俵の分布状況を明らかにする。そのうえで、相撲空間を構成する物的要素の分析を行い、その形態的特徴を抽出を試みる。同時に、相撲空間の設計者の特定作業を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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