高経年の分譲マンションは、所有者の高齢化と建物の老朽化が同時に進み、管理不全に陥ることが懸念されている。本研究では、タウンハウスやメゾネット、中層棟、高層棟などの異なった建物タイプの住棟が混在する高経年の団地型マンションを対象とする。一つの管理組合の中に多様なタイプの住棟と住戸が存在することから、合意形成が難しく、管理や大規模工事も一律には行えず、管理運営に多くの課題を抱えていると考えられる。そこで、団地型分譲マンションの持続可能な管理方法と将来像について見取り図を提供することを目的として、団地ごとの管理状況を調査し、住棟タイプ別の住み替え状況を把握し、得られた知見を整理し分析する。
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