研究課題/領域番号 |
23K04196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
植田 道則 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 教授 (50908085)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本の美意識 / 大工職人 / 地域工務店 / 在来木造 / 生活者 / 感覚的領分 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の木造住宅の大半を支える在来木造は、私たちの生活と密接に結びつき日本の美意識を形成してきたが、大工職人の高齢化と後継者不足は深刻な社会問題となっている。 一方、これまで培ってきた日本の美意識も、価値観の変化とともに変わりつつある。 本研究は、生活の基盤である住まいに対し、在来木造を通じ大工職人が携えてきた経験と勘による技術の領域(暗黙知)と大工職人自らが醸成してきた美意識が統合された領域を「感覚的領分」と定義し、生活者が抱く日本の美意識の把握と、感覚的領分と生活者の美意識の共通点・相違点を明らかにし、持続可能社会に向け、在来木造の質・生産性向上と日本の美意識を継承する方策を提案するものである。
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研究実績の概要 |
日本の木造住宅の大半を支える在来木造は、私たちの生活と密接に結びつき日本の美意識を形成してきたが、大工職人の高齢化と後継者不足は深刻な社会問題となっている。 一方、これまで培ってきた日本の美意識も、価値観の変化とともに変わりつつある。 本研究は、これらを背景としていて、生活の基盤である住まいに対し、在来木造を通じ大工職人が携えてきた経験と勘による技術の領域(暗黙知)と大工職人自らが醸成してきた美意識が統合された領域を「感覚的領分」と定義し、生活者が抱く日本の美意識の把握と、感覚的領分と生活者の美意識の共通点・相違点を明らかにし、持続可能社会に向け、在来木造の質・生産性向上と日本の美意識を継承する方策を提案するものである。 4年間の研究の1年目である令和5(2023)年度は、もっぱら「感覚的領分」の背景となる文献調査や史資料探索、関係研究機関との打合せ、調査対象者である林業関係者、地域工務店、大工職人へのインタビュー・ヒアリングを行い、データ収集に努めてきた。 データ収集を行う中で、調査対象者への踏み込んだインタビューヒアリングやデータ内容の再確認等の作業も発生した。 4年間の研究の2年目である令和6(2024)年度は、不足するデータや追加インタビュー・ヒアリングの実施、関連研究機関との連携と並行して研究を進める。不足するデータの追加入手を計画的に実践していく予定である。また、収集できたデータを一旦整理し、分析と考察を加え、分析と考察を加え、寄稿・論文の執筆に、研究を推進したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、地域産材である天竜材を用いる関係者へのインタビュー・ヒアリング調査を行っているが、関係者の分布は東西に広い静岡県および神奈川県小田原・鎌倉方面にも点在するため、調査個所をエリアをまとめて行う必要があった。そのため、調査先のスケジュールとの兼ね合いもあり、データ入手に時間がかかったことが要因のひとつである。 しかしながら、研究の主旨からも、地域工務店・大工職人に直接話を聞くことが必須で、重要なことであるため、入念に歩を進めたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
4年間の研究期間のうちの半分の期間は調査対象者へのインタビュー・ヒアリングに時間がかかると想定していたので、研究の2年目である令和6(2024)年度は、不足するデータの追加入手を促進し研究を進めたいと思う。 また、今後は、社会への発信のため、マイルストーンとして(すべてのデータは揃ってはいませんが)収集できたデータを一旦整理し、分析と考察を加え、寄稿・論文の執筆に、研究を推進したいと考えている。
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