研究課題
基盤研究(C)
島国である日本においては海岸線に沿って多くの海村(海辺の集落)が形成され、様々な生業に対応した多彩な集落景観を形成してきた。また、海村は国内外の文化交流の窓口として相互に影響を与えあう地域でもあった。日本人の生活史の中で大きな割合を占めるそれらの海村については研究の蓄積が少なく、その形式や変遷を相対的に位置付けるには至っていない。本研究では中国地方を中心とする海村を対象とし、各集落の立地や構成の傾向を生業等の社会背景の視点から整理し類型化していく。さらに、詳細な現地調査を実施し、海村の多様性と文化的な類似性について集落・建築の資料により明らかにしていく。