研究課題/領域番号 |
23K04223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都光華女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
郭 ヤウェン 京都光華女子大学短期大学部, その他部局等, 講師 (70640431)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本統治時代 / 台湾日式住宅 / 住環境計画 / 住宅計画 / 和室 / 伝統産業 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本統治下の台湾で日本人により建設された住宅を撤去する政策が行われ、現存している「日式住宅」は消滅する危機に直面している。そのため、台湾日式住宅への調査研究を行う緊急性が非常に高い。また、現在まで一部しか公開されていない日式住宅の史料が、全て公式に公開され、しかもまだ多く住宅が現存し居住されているため、実証的な研究ができることは注目に値する。本研究は、台湾日式住宅の住環境計画の実態とその室内外意匠の関係性を解明し、さらに日本昭和戦前期に建設された日本本土の住宅と関連付けることにより、日本近代住宅研究の新たな歴史像を捉えることを目指している研究である。
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研究実績の概要 |
本研究は、研究課題に取り組み、総合的に検討することにより旧日本植民地であった台湾を事例として、当時の日本人による海外居住の住環境計画の実態を明確にすることを目的としている。 日本統治下の台湾で日本人により建設された住宅を撤去する政策が行われ、台湾で現存している「日式住宅」は消滅する危機に直面しているため、台湾日式住宅への調査研究を行う緊急性が非常に高い。また、現在まで一部しか公開されていない日式住宅の史料が全て公式に公開され、その上まだ多く住宅が現存し使用されているため、実証的な研究ができることは注目に値する。本研究は、当時の史料などを収集・整理し、その史料群を用いて分析から着手し、あわせて現存している住宅遺構の実地調査、聞き取り調査を行う。研究代表者のこれまでの研究で明らかにした個人住宅と官舎の知見に基づき、台湾日式住宅の住環境計画の実態とその室内外意匠の関係性を解明することを目的としている。 本年度は、当時の日本植民政府が作成した史料・資料などの収集調査を行っている。しかし、日本統治時代における各分野の史料・資料は膨大な数があり、収集や整理は容易ではない。今後は、特に台湾日式住宅に関連する「台湾建築会誌」及び史料群の日式住宅図面類、仕様書や工事関係書類、写真、記述などを中心に収集調査を行い、史料群に掲載されている住宅実例を取り上げ、住宅遺構の実地調査、聞き取り調査を行い、台湾日式住宅の住宅計画、環境計画を分析する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、台湾日式住宅の住環境計画の実態を明らかにするため、現段階は台湾に渡り、当時の日本植民政府が作成した日本統治時代の膨大な史料の中から重要と思われる史料・資料を選択し、当時の史料・資料収集調査を行っている。しかし、当時の史料・資料は膨大な数があり、収集や整理に非常に時間がかかり容易ではないため、進捗状況はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、特に台湾日式住宅に関連する「台湾建築会誌」及び史料群の日式住宅図面類、仕様書や工事関係書類、写真、記述などを中心に収集調査を行う。これらの史料・資料を用い、その分析から着手すると考えている。また、史料群に掲載されている住宅実例を取り上げ、現存している住宅遺構の実地調査、聞き取り調査を行う予定である。
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