研究課題
基盤研究(C)
劇毒物のヒドラジンに代わるグリーンプロペラントの研究が世界的に盛んであり,すでに日本国内でも高性能グリーンプロペラントを用いた反動制御システムの軌道上技術実証に成功している.一方,高い燃焼温度のために触媒が劣化することが知られており,耐熱性触媒などの熱対策が必要視されている.しかしながら,燃焼器内部の現象理解が進んでおらず,対策の最適化が困難である.そこで,本研究では,燃焼器内部を可視化することによって,グリーンプロペラントが燃焼した際の現象を明らかにし,燃焼器内部現象の物理モデルを構築する.これによって,燃焼器内部燃焼の数値的な検討や実用スラスタ設計の一助となることが期待できる.