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多層ネットワーク理論を用いたグローバル・バリューチェーンの構造・脆弱性評価

研究課題

研究課題/領域番号 23K04271
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25010:社会システム工学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

花岡 伸也  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90467027)

研究分担者 杉下 佳辰  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (70845263)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードグローバルバリューチェーン / ネットワーク分析 / 構造的性質 / 脆弱性評価 / グローバル・バリューチェーン / 多層ネットワーク理論 / 構造評価 / 脆弱性解析
研究開始時の研究の概要

本研究は、多層ネットワーク理論を応用し、複数の国・産業から構成されるGVCが有する性質およびその時間的変化について、その構造と脆弱性を定量的に評価する。ネットワーク全体を評価するマクロな指標から、メソスケールであるコミュニティ構造、ミクロスケールとしての中心性指標まで、異なるスケールで分析する。また、自然災害やテロリズム、パンデミック等の影響を想定した、GVCの潜在的な脆弱性を評価する。

研究実績の概要

本研究課題は、複数の国・産業から構成されるグローバルバリューチェーンが有する構造的性質と脆弱性を定量的に評価することを目的としている。初年度である本年度は、グローバルバリューチェーンの構造的性質について、製品やサービスの生産・消費に伴って発生する二酸化炭素排出量に着目した分析を行った。具体的には、経済協力開発機構(OECD)が公開している、国際産業連関表(OECD Inter-Country Input-Output[ICIO] Tables)と二酸化炭素排出量に関するデータベース(Trade in embodied CO2[TeCO2] database)を用いて、1995年から2018年までの67カ国とその他の国々(Rest of the World)、45の産業について、ある国のある産業をひとつのノードとし、国際貿易に伴って排出される二酸化炭素をネットワークとして可視化し、分析した。構築したネットワークはほぼ完全グラフとなるが、二酸化炭素の全排出量のうち95%を占める関係性のみを分析対象とすることで、ある程度疎なネットワークが得られた(例えば2018年のネットワークは、ノード数が3,015、エッジ数が59,672)。これらのネットワークに対して中心性指標を算出し、二酸化炭素の排出量に大きく寄与する国・産業の時間的な変化を定量的に把握した。また、ネットワーク構造が時間的に変化するシステムを扱うテンポラル・ネットワーク理論を応用し、ネットワークの中で強く繋がりあうコミュニティ構造の時間的な変化(コミュニティの出現、統合、分裂、消滅)を明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

グローバルバリューチェーンの構造的性質について、製品やサービスの生産・消費に伴って発生する二酸化炭素排出量に着目して分析し、成果を出すことができた。一方で、多層ネットワークの解析は進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

引き続き、グローバルバリューチェーンの構造的性質を明らかにするため、多層ネットワークの解析を進める。具体的には、輸送機関をレイヤーとした分析や企業をレイヤーとした分析を行い、グローバルバリューチェーンの多層的なネットワーク構造の全容を明らかにする。また、GVCが有する脆弱性評価の研究も試みる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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