研究課題/領域番号 |
23K04332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
小林 宏至 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (50850666)
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研究分担者 |
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00405052)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 障害児 / 災害への備え / 介入研究 / 養育者 / 防災プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フォローアップ児を含む障害児の養育者のピアサポートに着目した災害準備性を高める「防災ピアプログラム」の開発と評価を目的とする。災害が複合化する中、様々な特性をもつ障害児の養育者への備えに関する支援体制の構築が課題となっている。研究者はこれまでこの対象の備えの実態調査を通じて、備えの評価指標と備えを高めるピアサポート要因を明らかにしている。今回、この要因を踏まえた防災ピアプログラムを実施し、その効果の検証、評価を行う。この防災ピアプログラムにより、養育者が主体的に災害への備えを行う「自助」の強化を支援し、「共助」「公助」の体制づくりにつながることが期待される。
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研究実績の概要 |
Post NICU児を含む障害児の養育者における災害への準備性を高める「防災ピアプログラム」の開発と評価を目的に、令和5年度はプログラムの試案を作成した。試案の作成に際しては、これまで研究者が取得した国内外の文献資料に加えて、未入手であった海外文献での知見加えた。また、小児の関連学会へ学会へ参加し、小児の災害対策を専門とする関係者との意見交換を行った。 さらに、公的な実施体制が課題となっている医療的ケア児の防災訓練を、共同研究者らと共にイニシアティブを取り、公的機関や小児医療の専門家の参加を得て、実際に防災訓練を計画・実施した。Post NICU児には現在または将来的に、医療的ケア等の特別な配慮を要する可能性があり、今回の防災訓練の実施過程における関係者や当事者から得られた意見を「防災ピアプログラム」の試案へ反映させている。 「防災ピアプログラム」の試案作成と並行して、本研究はランダム化比較試験の研究デザインを用いる計画であり、プログラム介入群(プログラム+リーフレット配布)と対照群(リーフレット配布のみ)の各群へ配布のリーフレット案の作成も行った。リーフレット案の作成においては、これまでに研究者の研究によって得られた知見に加えて、公官庁がインターネット上で公開している防災情報、各関連学会発出のガイドラインや資料、国内外の文献を基に作成し、現在は、リーフレットの内容およびデザインの修正を行っている。このリーフレットはPost NICU児の養育者の災害への備えを子どもの低年齢の時期から高める要素を加えており、さらにプログラム介入の時期を早期に設定することでその効果を高めることが期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「防災ピアプログラム」試案の作成段階において、先行して行った共同研究者との関係者・当事者参加型の医療的ケア児の防災訓練の調整・実施へのエフォートを高く持ち、同時に有効な海外文献の取得までに時間を要した理由から、プログラム案作成が遅れていた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、「防災ピアプログラム」案及びリーフレット案について、内容・構成についての妥当性を当事者、医療福祉関係者、小児科医師をはじめとする関係者にヒアリングを行い、その結果を基にプログラム内容、及びリーフレットの修正を行っていく。 プログラム・リーフレットの修正、及び所属機関の倫理審査を経て、今年中の研究実施を計画している。
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