研究課題/領域番号 |
23K04348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
野々村 敦子 香川大学, 創造工学部, 教授 (60363181)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 尾根不連続 / 空中電磁探査 / 岩盤緩み / 尾根の不連続 / 不安定斜面 / 岩盤の緩み / 地形 / 比抵抗 |
研究開始時の研究の概要 |
現在用いられている不安定斜面抽出方法は,個々の斜面の微地形に着目しており,その微地形は形成機構ごとに異なる。不安定斜面に共通した地形の特徴を明らかにし,その特徴を抽出することで,広域において不安定斜面を抽出する方法を構築できると考える。本研究では,尾根の不連続箇所と斜面不安定性との関係を明らかにし,尾根の不連続性に着目した新たな不安定斜面抽出方法を構築することを目的とする。また,全球で利用可能なオープンデータの標高データ(AW3D30)を用いて尾根不連続箇所を抽出することも検討し,国内外で適用可能な不安定斜面抽出方法とすることにも取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,DEMで可視化する尾根の連続性と斜面の緩みとの関係を分析し,尾根の不連続性が不安定斜面の新たな指標と成り得るか検討し,形成機構によらず活用できる不安定斜面抽出方法を構築することである。 計画当初は,研究対象地域として,徳島県三好市馬路地区(以後,徳島)と高知県室戸市加奈木の崩え周辺斜面(以後,高知)を選定した。研究を進めていくと、国土交通省四国地方整備局四国山地砂防事務所から徳島県三好市西祖谷山有瀬地区で実施したドローンによる空中電磁探査データおよび地質調査結果を提供頂けることとなったため,有瀬地区も対象地域として空中電磁探査アでえられる比抵抗データおよび地形データの解析を進めている。一方,徳島県三好市馬路地区では,空中電磁探査は実施したものの,実施時期が当初より遅れており,データの解析は今年度実施予定である。 有瀬地区において,雨期および乾期の2時期で取得したドローンによる空中電磁探査データを用いて岩盤の緩み箇所とその深さを推定する手法を提案した。その妥当性を,地下水位データとボーリングデータから検証した。さらに現地調査も実施して,露頭調査により,地表の緩み分布と推定したゆるみ域との関係からも緩み域妥当性の検証を行った。その結果,地表から深度50m程度までであれば,ゆるみ範囲と深さを2時期の空中電磁探査データから推定できることを示した。 尾根の不連続性の検討は,まず,尾根線を地上開度および地下開度から抽出し,抽出した尾根が途切れている箇所を尾根の不連続箇所とした。有瀬地区では,1か所ではあるが,尾根が明瞭に途切れている箇所がみられた。尾根の不連続箇所は,比抵抗データから推定されるゆるみ箇所に該当することも明らかにすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画当初想定していた,研究対象地域の一つである,徳島県三好市馬路地区(以後,徳島)でのデータ取得は予定より遅れているが,当初想定していなかった徳島県三好市西祖谷山有瀬地区で実施した空中電磁探査データを国土交通省四国地方整備局四国山地砂防事務所から提供頂いたため、結果的に研究は順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は,昨年度有瀬地区で明らかにした比抵抗分布から推定するゆるみと尾根不連続性の関係が,高知県室戸市加奈木の崩れでも見られるか調査する。これによりゆるみ発生機構が異なる斜面においても尾根の不連続性でゆるみ箇所を検討できるか検討する。
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