研究課題
基盤研究(C)
希土類系高温超伝導体(RE123)は、優れた電気輸送特性を示すことから送電システムなどへの応用に向けた研究開発が進んでいる。これまでに、同特性が乱れの大きい薄膜体で最大化することが経験的に知られている。しかし、そこでどのような材料組織が本質的役割を担っているかは十分明らかになっていない。本研究では、独自の「高緻密性薄膜」に対するイオン照射欠陥注入によってこの問題を打開する。複雑な自然欠陥の影響を排除した中で見えてくる真に有効な材料組織の特徴を抽出し、その物理的解釈を行なって、RE123の新しい材料設計指針を提示する。