研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は、板鍛造の学術体系の構築を模索する中で、金属の切削機構を活用した「切削鍛造法」の原理を着想し、2019年に公表した。切削鍛造法は、精密鍛造法の最大の技術課題である工具圧力の過大を克服し、小さな加工力と少ない加工エネルギーで被加工材の一部の位置を自由に変えることができ、大型で複雑形状の精密部品の成形に適しているが、その実用化を推し進める過程で破壊現象に遭遇した。本研究は、切削鍛造加工における破壊現象の発生条件および発生機構を明らかにしようとするものである。本研究によって、切削鍛造法の加工限界や適用可能な製品形状を明らかにし、省エネルギーで環境にやさしい切削鍛造法の早期普及を図る。