配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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研究実績の概要 |
自動車ボディに使用されるA5052-Oを供試材に選定した.単軸引張試験を圧延方向から15°毎に0, 15, 30, 45, 60, 75, 90°の7方向に実施して,供試材の単軸応力状態の異方性を測定した.流動応力に現れる強度の異方性およびR値に代表される変形の異方性を測定結果より評価した. 次に,プレス加工時に発生する2軸応力状態を再現した2軸応力試験を実施した.直交する2方向へ引張-引張または引張―圧縮の組合せ負荷を与えた.2方向の応力比を4:1, 2:1. 4:3. 1:1. 3:4. 1:2, 1:4とした2軸引張,および応力比を-2:1, -1:1, -1:2, 1:-2, 1:-1, 2:-1とした2軸引張-圧縮を実施した.測定した応力-ひずみ曲線より,塑性仕事が等価となる応力を評価することで,2軸応力状態における強度の異方性を明らかにした.さらに,2軸ひずみ経路より変形の異方性を評価した. X線回折を用いて極点図を測定し,その結果より結晶方位密度関数を解析した.板厚の100%(表面),87.5,75,67.5,50%の位置で測定したところ,板厚方向の測定値によって集合組織が若干変化することを確認した.各測定結果をもとに離散的な結晶方位を創生し,多結晶塑性解析の準備を整えた.また,各測定結果を加重平均した極点図をもとに結晶方位密度関数を解析した.それをもとに結晶塑性解析用の離散的な結晶方位を創生した.今後実施する多結晶塑性解析の準備を整えた.
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