研究課題
基盤研究(C)
Nb母相内にCuナノネットワークを人工的に構築しておくことで、従来古典熱力学では考えられない超高速Sn拡散を引き起こしNb3Sn超伝導層の生成が数倍に促進される現象が確認されている。この促進現象を解明することは、Nb3Sn層形成の理解と性能向上にとってとても重要である。本研究ではCuナノネットワーク導入によるSn拡散挙動の解明、中間生成相・ナノ析出相の同定、結晶組織解析、超伝導性能評価、Cuネットワーク構造最適化を行い、組織と超伝導特性の相関を明らかにすることで、Nb3Sn超伝導層の高性能化を実現する。