研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は難分離性の元素群として知られるランタノイド(Ln)を高効率に分離回収するために、抽出試薬の酸素原子を部位特異的に硫黄原子へ変換し、化学結合性をチューニングすることで、Ln選択性を制御可能な抽出分離システムを開発することである。これまでに多くの抽出試薬が開発されているが、Lnの分離パターンについて明確な理論は未だ確立されていない。本研究ではLnに対して高い抽出分離能と実用機能を併せ持つ抽出剤DODGAAを基本骨格として部位特異的に酸素原子を硫黄原子に変換した複数の新規抽出剤を合成し、抽出剤とLn間のハード・ソフト結合性を操作することによってLnの分離パターンを制御する。