研究課題
基盤研究(C)
環境と食料生産とを両立させるには、肥料のような無機物の供給を抑制することが求められている。しかし、肥料の投入の高度化に関する研究はほとんど行われておらず、投入量の最適化に関する研究は非常に遅れている。本応募研究では、多成分系肥料の微粒子を設計・合成を行い、その微粒子を植物固体へ導入する技術を開発する。各成分における固体粒子からイオンへ溶解特性を計測する手法を考案し、モデル植物内における物質輸送を評価できるシステムの開発を行う。溶解特性と計測システムの開発と植物育成実験に基づく評価により、植物の成長を促進しつつ、吸収されない肥料成分を最小化する食料生産体系の構築を目指す。