研究課題
基盤研究(C)
糖鎖はその化学的安定性から抗体などのタンパク質よりも優れており生体物質に対する特異性も抗体に匹敵するため、今後糖鎖がタンパク質に置き換わって活躍することは間違いない。しかし、細胞からの糖鎖の切り出しや糖鎖の化学合成が煩雑であり、バイオセパレーションに実用できる糖鎖は限られる。また、材料作製時に貴重な糖鎖を大幅に無駄にしてしまう。これらの問題を解決するため、病原体の結合サイトとなりうる糖鎖を表面にもつ微生物自身をそのままバイオ吸着剤と見なして活用する。本研究では、培養した酵母を充填したクロマトグラフィーカラムを作製し、糖鎖の生体結合性を利用したバイオセパレーションに応用する。