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メガヘルツ超音波による単段での窒化グラフェン生成機構の解明と展開

研究課題

研究課題/領域番号 23K04488
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分27020:反応工学およびプロセスシステム工学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

二井 晋  鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (90262865)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードultrasound / cavitation / graphene / nitride / sonochemistry / graphehe
研究開始時の研究の概要

申請者が発見した、従来の窒化グラフェン製法に比べて格段に低エネルギーかつ簡単な、前駆体を用いることなくメガヘルツ超音波の照射による窒化グラフェン調製法は、工業的製法として実用化が期待できる。そこで本研究では反応機構の解明と展開すなわち窒化量の増大やグラフェン酸化の可能性探索に着手するため、メガヘルツ超音波の作用メカニズムを解明することと、窒化量の制御や他の官能基による炭素修飾条件を目的として検討し、超音波による簡便な炭素材料調製技術の学術基盤の構築を目指す。

研究実績の概要

本研究ではメガヘルツ超音波照射による簡便な炭素材料調製法の学術基盤を構築する大目的のもとで2つの目的を設定している。第1にアンモニア水とグラファイト混合物へのメガヘルツ超音波照射による窒化メカニズムを解明すること、第2に窒化量を制御する条件を探索し、他の官能基による炭素修飾、例えばグラファイトへの含酸素基の導入可能性を探ることである。
2024年度は、超音波作用メカニズム解明のため、種々の濃度のアンモニア水と超音波照射条件で窒化グラフェンを生成させ、生成物の窒化特性を把握した。超音波周波数としては、これまでに実績のある1.6メガヘルツに加えて2.4メガヘルツで試験した結果、1.6メガヘルツが窒化において優れていることがわかった。これまでに窒化グラフェン製造に成功しているアンモニア濃度10%から大幅に低下させてもN/C値がゼロになることはなく、アンモニア濃度とともにN/C値が増加する傾向が見られた。含窒素種について、アンモニア濃度によって生成する含窒素種に変化が見られた。アンモニア濃度の増加とともにピロリン型窒素の生成割合が大きくなることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度には、これまでに窒化グラフェン製造に成功しているアンモニア濃度10%から、アンモニア濃度を低下させた条件での窒化に成功し、アンモニア濃度が窒化の支配因子でないことがわかった。したがってアンモニア以外の物質とグラファイトとの反応を探索することで、この現象のメカニズム解明に近づいたためである。この成果に加えて、含窒素種の組成がアンモニア濃度によって変化する興味深い事実がわかった。この事実は反応経路を考察する上で重要な結果であり、これらの発見は研究目標として設定した窒化メカニズム解明に大きく貢献するためにこのように評価した。

今後の研究の推進方策

2024年度には2023年度に続いて、超音波作用メカニズム解明を目的として、超音波の照射条件を系統的に変化させた場合の窒化特性を調査する。さらに、アンモニアを含まない水の場合での、炭素の酸化特性を検討する。これまでのXPS分析結果を精査して含窒素化学種、修飾官能基の種類と密度の測定、ラマン分光分析による炭素シート厚みの定量、SEMによる形態観察を予定している。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] MHz域超音波を用いた窒化グラフェン単段調製における アンモニア濃度の影響2023

    • 著者名/発表者名
      小谷 涼太、青野祐美、水田敬、二井晋
    • 学会等名
      第32回ソノケミストリー討論会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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