研究課題
基盤研究(C)
分子レベルの熱特性に関する研究は、基礎的な観点に加え、エレクトロニクス、熱電エネルギー変換、熱輸送制御などの応用的な観点から盛んに研究されている。しかし、温度計測が困難なことから、分子レベルの熱電特性や熱輸送特性は実験的に明らかになっていない点が多い。本研究では、プローブ顕微鏡法を用いて、電流電圧特性、結合力などの物性値を計測することで分子-電極間の界面構造を同定し、界面構造の決定された分子接合について熱起電力と熱輸送特性を明らかにする。更に、ナノスケールの熱電特性と熱輸送特性を空間マッピングする計測法を新たに開発することで、これまで未開拓であったナノスケールにおける熱特性の解明を目指す。