研究課題
基盤研究(C)
不均一系で起こる化学反応は、熱揺らぎや物質の流れ(濃度勾配)といった局所的な環境の偏りが駆動力となっている。不均一系を支配するいくつかの環境変数の中でも、局所領域における粘度(局所粘度)は重要である。しかし、これまでナノ~マイクロサイズの局所粘度を計測する手法は限られていた。例えば、細胞サイズと同スケールでの局所粘度を定量的に計測できるプローブが開発できれば、基礎科学のみならず工業、医学など広い分野への波及効果をもたらす。本研究では、金属ナノ粒子と蛍光分子を組み合わせた局所粘度用のプローブを設計・合成し、ナノ~マイクロサイズ領域における局所粘度計測を試みる。