研究課題
基盤研究(C)
レーザー治療は低侵襲治療として普及しているが,施術時に組織内光分布が十分に考慮されておらず,治療効果の再現性や病変組織周辺への副作用が問題とされる.組織内の局所領域への光照射には,散乱の影響を相殺する光波制御に基づく散乱フォーカシングが有効である.臨床応用には,音響信号計測のための圧電素子の接触,大規模な自由空間光学系,曲面かつ広範囲な対象への照射,に課題がある.本研究では,ファイバー光学系による波面制御に基づいた非接触な全光型散乱フォーカシングを実現し,ロボットアームにより任意の表面形状に対して組織内局所照射が可能な治療光照射技術を創出する.