研究課題
基盤研究(C)
本研究ではクラッド内に複数のコアを有するマルチコアファイバにおいて、異なるコアにおける相対的な偏光状態の変化を干渉測定することにより、従来のシングルモードファイ バーを用いたファイバセンシングで観測が難しかったファイバの曲げ・ねじれの向きと大きさの両方を測定することを目的とする。偏光状態が測定用ファイバに沿った複屈折変動の情報を持っており、側圧などの外乱に敏感であることに加えて、三つの偏光状態の相対的な位置関係で規定される幾何学的位相が急峻に変化することを利用して、高感度な光ファイバーセンシングを目指す。さらに光相関領域反射計測 (OCDR) を利用した分布計測についても検証する。