研究課題
基盤研究(C)
がん治療の高度化のために、その評価が可能な「核反応断面積」および「核破砕片の放出角度」を炭素線のエネルギー領域が十~数百MeV/nの領域で精密に測定することを目的とする。測定には、電荷弁別に最高性能を有するCR-39固体飛跡検出器を用いる。多大な時間を要することが弱点であったこの検出器の画像解析に対して、機械学習を導入することでこれを克服し、統計量を100,000程度に増やすことと新しい画像処理法により、核反応断面積で数十mb、核破砕片の放出角度で0.01度程度の分解能での測定を行う。これにより、複数の核反応モデルのベンチマークを行ない、それぞれの有効エネルギー範囲を確定する。