研究課題
基盤研究(C)
世界情勢の変化により、資源の流通に大きな混乱が生じる。石油などの化石資源の大部分を輸入に頼っている日本にとっては、エネルギーセキュリティの確保は重要な課題であり、資源の自国生産率を向上させることが急がれる。“もみ殻”をバイオマスとして利用する試みは従来より盛んに行われているが、付加価値の高い有効な利用法は実現していない。これは、“もみ殻”に含まれる化学的性質の全く異なる成分に応じた適切な活用法が提案されていないためである。本研究では、それぞれの化学成分を個別に分離し、その化学的特性に応じた高度利用法を提案することで、“もみ殻”を化石資源の代替として活用できるものと考える。