研究課題
基盤研究(C)
本研究は、エネルギー密度の低いバイオマス原料から間接熱分解方式により水素燃料を製造システムの設計指針の把握することを目的とする。間接熱分解炉においては、炉内での熱利用の効果が、後段にある不純物除去、及び水素精製能力を大きく影響することから、実証データとこれまでの周知の学術的な動的モデルによる比較検討を行うことが求められており、さらに基礎試験での検討内容との差異を把握することにより、今後の間接熱分解方式による合成ガスの精製、あるいは水素精製に資する性能向上に関する知見を得るものである。特に、動的な熱の授受とタールの分解について実証試験データとの差、及び熱流速の向上に伴う効果を検証する。