研究課題
基盤研究(C)
固体NMR分光法のなかでも重水素核(2H)の固体NMRは,固体物質・材料における分子の静的構造だけでなく動的構造(分子運動)を調べるための極めて有力な方法である。しかし,これまでの研究対象は反磁性化合物が圧倒的多数であり,常磁性化合物に対しては,不対電子の影響により測定及び解析が困難となることから,研究報告例は極僅かであり,得られる情報も限られていた。本研究では,高精度な構造解析を目指し,これまでの固体重水素NMR法を拡張・発展させる。