研究課題
基盤研究(C)
空気中に置かれたガラスは湿度が増大すると割れやすくなることが知られているが、表面への水吸着がなぜ/どのように割れを促進するのかは未だ結論が出ていない。本研究では、非線形分光法によって種々の実用ガラスや任意量の金属イオンを添加したガラス材料に対して表面吸着水構造とその湿度依存性を解析する。湿度に応じて種々の吸着水構造成分がどのように増減するのかを定量化し、耐久性に直接影響を与える構造成分を特定する。さらにガラスに添加された金属イオンが吸着水の構造に与える影響を相図状に整理する。これによりガラスの耐久性に直接影響を与える吸着水構造を解明するとともに、より割れにくいガラス開発のための設計指針を得る。