研究課題
基盤研究(C)
ノルボルナン誘導体は、合成ビルディングブロックとしての用途に加え、創薬・高分子化学にも用いられる重要な化合物である。しかしこれまでの研究は単純な構造を持つカンファーを基にした誘導体が広く使われており、ノルボルナン骨格を内包した複雑構造化合物や橋頭位に酸素官能基を持った化合物は利用されていない。そこで本研究では、独自で開発した1,4-ビスシリルエノールエーテル構造を持つシクロペンタジエンを拠点とし、複雑構造が含まれているノルボルナン化合物の合成を目指す。また、その知見を応用し、生物活性天然物の全合成にも展開する。