研究課題
基盤研究(C)
本提案ではこれまで有機合成に積極的に使われることのなかったスルホンのアニオンラジカルを鍵化学種に設定し、ラジカルとしての反応性を活用することで、従来法では達成できなかった位置選択性のMallory環化や極性転換型Michael付加など新たな炭素-炭素結合形成に挑戦する。具体的にはハロゲン置換した共役スルホンの可視光レドックスからペリ環状反応を実施したり、電子不足な共役スルホンと電子豊富オレフィン間の可視光レドックスを行い、酸触媒反応では得られにくい連続4級炭素を構築する。新たなアニオンラジカル合成を追加し、合成化学の新展開・新発見に迫りたい。