| 配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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| 研究実績の概要 |
本研究が目指すところは、従来の磁性理論における不足を補い、これまで不可能であった磁気解析を可能にすることである。(特に、既存の分子磁性理論において、一次の軌道角運動量を有する物質の磁気解析は、立方対称近似の範囲でしか実施できない。)そこで本研究では、立方対称近似の範囲を超えた対称性での理論展開を主目的としている。 (1) 2024年度の最大の成果は、立方対称近似が成り立たない対称性の一つにおいて、理論展開に成功したことである(未発表)。この成果は、当初想定していた未解決の対称性の約50%が解決したことにあたり、大きな進展である。 (2) 本研究における主目的を達成するためには、関連するいくつかの問題を解決しておく必要があった。その一つは、従来型の磁気解析で用いられる種々の近似を用いない方法の確立である。(従来型の近似は、5 K以下の極低温条件や1Tを越える高磁場条件において、しばしば破綻する。)2024年度は、いくつかの系で「近似を用いない方法」を解析ソフトウェアに実装し、磁気解析を実施した。成果の一部は、2024年度に論文として出版された [(i) Magnetochemistry, 2024, 10, 32; (ii) Appl. Organomet. Chem., 2024, 38, 7693; (iii) Dalton Trans., 2024, 53, 16186; (iv) Inorg. Chem., 2025, 64, 1098.]。 (3) 本研究の目的の一つは、本研究で開発した手法を他の研究者が利用できるよう、磁気解析ソフトウェアを開発することである。前述の(1)で述べた新しい方法は、Windows版の独立型アプリケーションとして開発できた。また、Mac版については、macOS Sequoiaにおいて、独立型アプリケーションの開発環境が準備できた。
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