研究課題
基盤研究(C)
長鎖テルペンが示す立体・位置選択的な酵素反応を人工的な手法で実現するためには、その柔軟な立体構造を自在に制御する技術の開発が必要である。本研究では、金属錯体形成を活用した長鎖テルペンの立体構造とその反応性を制御する手法を開発する。まず長鎖テルペンと金属イオンが多点M-π型配位結合を介して結合した「M-π型テルペン錯体」を構築し、そのフォールディング構造と金属イオンの配位構造・配列形式との相関を調査する。さらに、「M-π型テルペン錯体」のフォールディング構造に特異的な位置・立体選択的な化学反応を探索し、長鎖テルペンの立体構造・反応性の制御に対するM-π型配位結合の活用可能性を探究する。