研究課題
基盤研究(C)
大環状ホスフィン化合物は、環状の特定位置・方向に配位元素であるリン原子を配することで特異な配位環境を構築でき、その環状構造と併せて、錯体化学・触媒化学・分子認識・超分子化学への応用などが期待できる興味深い化合物であるが、立体選択的な合成が困難で僅かな例しか報告がなかった。本研究では、申請者らが開発した有機ホスフィンの汎用合成法および立体選択的合成法を駆使して、これまでに合成が困難であり研究対象とならなかった様々な分子骨格構造・側鎖置換基を有する大環状ホスフィン化合物を効率的に合成し、錯体化学・触媒化学・超分子化学への応用を通して未開拓の大環状ホスフィンの化学を確立を目指す。