研究課題
基盤研究(C)
不安定化学種がホストへの包接によって安定化する現象は古くから知られており,ホストとして配位高分子や分子カプセル等が活発に調査されてきた。しかし,これらのホストに内包可能なキラル分子の種類やサイズには限界がある。現時点において,光学活性な錯体を包接し,安定化できる一般的なホストは存在しない。対して,粘土鉱物はゲストに応じてその層間を自在に伸縮可能である。一般性が高い反面,完全に密な充填構造は取りにくい。本研究ではキラル錯体間の相互作用を利用して,光学活性な錯体を規則的に包接して安定化するホストへと発展させる。