研究課題
基盤研究(C)
本研究では、レーザー誘起ブレークダウン分光による液体分析の新たなアプローチとして、ポーラスシリコン孔内への液体の閉じ込めを提案する。従来の基板加熱処理は行わず、ポーラスシリコンの孔内に液がトラップされた状態でレーザーを照射することで、蒸発乾固物によるアブレーションの阻害効果を回避し、高感度かつダイナミックレンジの広い分析を実現する。また、ポーラスシリコン上で生成するプラズマの膨張過程を明らかにし、レーザーとナノ材料の相互作用に関する新たな知見の創出を目指す。