研究課題
基盤研究(C)
抽出相溶媒としての疎水性イオン液体には「極性非水溶媒」と「液状イオン交換体」の二つの特性があり,その組み合わせによって多彩な物質分離が期待されているが,総合的な溶媒効果の評価はなされていない。そこで本研究では,構成陽陰イオンの集合体としての寄与と,イオン交換基および交換イオンとして機能しうる個々の構成イオン種としての寄与を切り分けることにより,イオン液体抽出系における溶媒効果を総合的に解析することを目的とする。具体的には,同一抽出系における無電荷種と荷電種の抽出挙動の比較から前者の寄与の評価を,混合イオン液体系やイオン液体-有機溶媒混合系における抽出挙動解析から後者の寄与の評価を行う。