研究課題
基盤研究(C)
前処理は、様々な化合物の定量分析において必要不可欠なものである。その前処理技術として、固相抽出法が汎用的に利用されている。一般的に固相抽出法は、粒子状の固相抽出剤が充填された筐体へ試料溶液を通液することで、夾雑成分の除去と共に選択的な目的化合物の濃縮を達成するのが一般的である。一方、粒子状固相抽出剤を筐体に充填する工程は、静電気などの影響により煩雑な作業となり、さらに緻密な充填を達成するには技術が必要である。そのため、取り扱いが容易な固相抽出剤の開発が望まれている。本研究では、申請者が開発した粒子状固相抽出剤の接合技術を利用し、様々な固相抽出法に対応可能な吸着媒体の作製技術を確立する。