研究課題
基盤研究(C)
ヘリカル磁性は反強磁性を示すことが理論的に示されている。本研究ではスピンがキラルなヘリカル状態を形成する「反強磁性ヘリカル導電性高分子」を実現し、その電気伝導性・磁性を評価する。スピンの位置がキラルであればそのスピンの作るダイポールの場もキラルとなる。そしてキラルな構造中に配置されたスピンもキラルな配列になる。この高分子を合成するために、光学活性なヘリカル構造をもつ導電性高分子錯体を液晶反応場で合成する。これにより磁気・光学的異方性の制御可能な反強磁性ヘリカルキラル有機材料の開発を行う。