研究課題
基盤研究(C)
近年、光照射の有無で、自在に分子をつなぎ高分子を作り出す「光精密ラジカル重合」と呼ばれる反応が注目を集めている。我々は、コーティングのUV硬化反応に組み込むことで、複数のポリマー成分が数十nm寸法で混ざり合うユニークな模様(共連続相分離構造)を形成することを見出している。本研究では、鍵となる「光解離性高分子ドーマント」を新たに合成し、重合機構や速度論の視点で整理し、ナノ〜メソ寸法にわたる階層性や成分分布(表面偏析、傾斜分布)を精密かつ自在に制御する手法として確立することを目的とする。また、それらの知見を機能性コーティング、光学・多孔フィルムなどUV硬化材料として応用する。