研究課題
基盤研究(C)
有機材料の積層ダイオードを代表する有機ELは、透明陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極のように様々な機能を有する多層膜で構成されている。その動作過程を完全に理解せずとも電圧を印加すれば、高発光が得られ、現在においては実用化に至っている。一方、材料開発においては、今後の発展が期待される熱活性化遅延蛍光材料、青色燐光材料を始め、最新の発光材料に対応可能な高性能正孔、電子輸送材料の開発が現在においても盛んに行われている。本研究では近年のデータ駆動型材料設計にも対応できるように、有機EL材料のキャリア移動度を簡便に測定できる手法を提案する。