研究課題
基盤研究(C)
ナノ多孔質カーボン材料は、カーボン固体内にナノスケールの無数の細孔空間を有し、細孔を利用した吸着・分離担体や電気伝導性と細孔を利用した電極材料等として有用である。本研究では、化学修飾された糖、特にアルキル基で修飾された糖を原料とする多孔質カーボンのテンプレートフリー水熱合成に注目し、特に、水熱合成過程における原料分子の「自己組織化」、「炭素化」および「修飾部の離脱」の関係を明らかにすることにより、化学修飾された糖からのテンプレートフリー合成の効率化を目指す。さらに、複数の大きさの細孔を併せ持つマルチモーダル細孔等、ナノ細孔構造がより高度に制御されナノ多孔質カーボン合成への展開を目指す。