研究課題
基盤研究(C)
ドコサヘキサエン酸やアラキドン酸に代表される高度不飽和脂肪酸(PUFA)が結合した脂質は生体機能に重要な役割を担っている。また二重結合の数や位置によってω-3脂質とω-6脂質に大別される。これらの脂質は生命機能と深く関連していることから、脂質膜中におけるPUFA脂質の動態の理解が生命現象の解明には不可欠である。しかしPUFA脂質は流動性が高く、生体膜の主成分脂質との相分離やその局在の検出が困難である。そこで、本申請では流動相-流動相の相分離の検出手法の確立し、PUFA脂質の相分離が膜物性や二重膜構造に与える影響を分光学的に明らかにすることを目的としている。