研究課題
基盤研究(C)
塩基配列という一次元情報のみに頼った従来の核酸医薬品のデザイン手法を刷新し、立体構造という三次元情報に基づいた新しいコンセプトの核酸医薬品およびそのデザイン手法を提案・確立する。rRNAやtRNA、リボザイムなどの機能性RNA分子を構成するモチーフの安定性と立体構造を分光学的手法やX線結晶解析法を用いて評価し、安定性と構造均一性の高いモチーフを選抜する。そして、mRNAにハイブリダイズすると選抜したモチーフを形成するような核酸医薬品をデザインし、タンパク質合成阻害能力を評価する。以上の研究によって、分子進化の過程を経て洗練されてきたRNAの立体構造を模倣する新しい創薬手法が提案できる。