研究課題/領域番号 |
23K04950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
後藤 真里 帝京大学, 医療技術学部, 准教授 (80467050)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 新規生理活性脂質 / 環状ホスファチジン酸 / リゾホスファチジン酸 / HPLC / 質量分析計 / 生理活性脂質 / 質量分析 |
研究開始時の研究の概要 |
リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid, LPA)は約45年前に発見された生理活性脂質である。その後、多くの生理活性が明らかにされてきており、薬剤開発のターゲットとして注目されている。一方、LPAの構造異性体については研究が進められてこなかった。しかし、申請者らはin vitro条件下で新規LPA構造異性体が生合成されることを発見した。本研究では新規LPA構造異性体がin vivoにおいても生合成されている可能性を考え、生体内の存在について検討し、生理活性を解析することを目的とする。
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研究実績の概要 |
リゾホスファチジン酸(lysophosphatidic acid, LPA)は、約45年前に発見された生理活性脂質である。血液中のLPAはリゾホスファチジルコリン(lysophosphatidylcholine, LPC)からオートタキシン(autotaxin, ATX)によって生合成され、2つの構造異性体としてグリセロール骨格のsn-3位にリン酸基を持ち、sn-1位またはsn-2位に脂肪酸鎖が結合しているものが存在する。LPAには6種類以上の特異的受容体があり、それらを介してがんの増悪化、神経障害性疼痛など多彩な生理活性を示すことがわかっている。そのため、LPA合成酵素や受容体は薬剤開発のターゲットとして注目されており、LPAの構造の違いが受容体の親和性や活性の違いにどのような影響があるのか解明が進められている。これまでLPAの生理活性は1アシル型、2アシル型LPAを用いて広く研究されてきた一方、LPAの新規の構造異性体については研究が進められてこなかった。 ATXはLPA以外にもLPCから環状ホスファチジン酸(cyclic phosphatidic acid, cPA)を合成し、cPAにも様々な生理活性があることが解明されている。本研究ではcPAやcPAを経由して合成されると考えられる新規のLPA構造異性体(β型LPA)の生体内からの単離精製、生理活性解明を目指している。本年度においては、β型LPAの高速液体クロマトグラフの分離条件検討を行い、またcPAの誘導体2ccPAの新規の生理活性作用を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
HPLCの条件検討に時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
HPLCの条件検討を重ねつつ、酵素反応でcPAからβ型LPAの大量精製を試み、標準物質を手に入れることを進めたい。
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