研究課題
基盤研究(C)
脂肪滴 (Lipid Droplet, LD)は、中性脂質コアとそれを囲むリン脂質で構成される細胞小器官であり、脂質の加水分解や貯蔵調節機能を中心に研究が行われてきた。最近、LDがマクロファージの老化に関連することや抗生物質・抗ウイルスタンパク質を蓄積することが報告され、LDを時空間的に可視化・分析するツールの開発や形態学的アプローチの確立が強く求められている。本研究は極性変化に応答するレシオメトリック色素を用いて免疫細胞内のLDをマッピングしようとする革新的な研究であり、脂肪細胞中心に行われたLD研究のパラダイムを免疫細胞へと拡張することで、新しい研究領域の開拓が期待される。